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 現在・過去・未来・・・いつの間にか溜まってしまった消えた時間。ここは時間の倉庫です。  


by 下町古娘

利休忌と震災記念日

3月27日は利休忌です。菜の花を飾って茶湯を利休さんに差し上げて薄茶をいただきます。
加えて今日は震災の記念日なのでみんなでご冥福をお祈りしました。
菜の花が育ち過ぎてしまったのでこの暖かさで急に開いてしまった蕗の薹が澄まして代理をしていました。
今日も五人揃ったので"花月"をやりましたが、超複雑でかなりの呆け防止になりました(^ー^)ノ

帰り道の空き地の奥の方にカンヒザクラが満開でした。何処からも入れないので金網越しにパチリ!
利休忌と震災記念日_b0181457_2228161.jpg



千利休の辞世の句『人生七十 力囲希咄 吾這寶剣 祖佛共殺 堤る我得具足の一太刀 今...
su2ngoiaoiiroさん

千利休の辞世の句『人生七十 力囲希咄 吾這寶剣 祖佛共殺 堤る我得具足の一太刀 今此時ぞ天に抛』の読み方と意味を教えてください!
あと[茶聖]と称されてたそうですが[ちゃせい]と読むのですか?

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質問日時:2009/3/10 13:15:15
解決日時:2009/3/14 15:01:01
回答数:1
閲覧数:8,077
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ベストアンサーに選ばれた回答
frogman03544さん

遺偈(ゆいげ)1591年2月25日

人生七十 力囲希咄
吾這寶剣 祖佛共殺
堤る我得具足の一太刀
今此時ぞ天に抛

13世紀(?)の蜀は成都の人、
禅僧「韓利休」の遺偈に以下の句があります。
人生七十力囲希
肉痩骨枯気未微
這里咄提王宝剣 (里の字は衣編)
露呈仏祖共殺機

似てますね。この句の引用という説もあります。

じんせいしちじゅう りきいきとつ
わがこのほうけん そぶつともにころす
ひっさぐる わがえぐそくのひとたち
いまこのときぞ てんになげうつ

意味はいろいろな解釈があります。正直難しいです。

七十年のわが生涯を顧みると、
そこには悲喜・苦楽・得失・栄辱、まことにさまざまなことがあった。
しかし、その人生ともおさらばじゃ。
といって、今のわしには生への執着もなければ死の恐怖もなく、
また恩怨もなければ愛憎もない。
力囲!! 咄!! エイッ!! クソッ!! 一切合財、これでご破算じゃ。
そしてわしのこれから超人する世界、そこには悲喜も苦楽も、
得失も栄辱も、さらには迷悟も生死もない絶対の世界である。
さあ、これからその世界で自由自在に遊戯三昧をしようぞ。
[人物叢書 新装版 千利休;芳賀幸四郎(吉川弘文館)]

我も今日まで七十の齢を重ねた。
ウンと力み、嗚呼と嘆じた過去であるが、ソレも何だ、
咄、ナニクソ、我が這裏には金剛王の宝剣がある。
霊妙、活機、仏もなく、祖もなく、天地一枚の極地を得てゐる。
世間の煩累も萬物糾縄も、我身には指も触れさせぬぞ。
[千利休;唐木順三(筑摩書房)]

人生ここに七十年。
えい、えい、えい!(忽然と大悟した時に発する声)。
この宝剣で祖仏もわれも、ともに断ち切ろうぞ(まさに、活殺自在の心境)。
私はみずから得具足(上手に使える武器)の一本の太刀を引っさげて、
いま、まさに我が身を天に抛つのだ(いまや、
迷いの雲も晴れた、すっきりした心境)。
[中公文庫 利休の死;小松茂美(中央公論社)]

コミックモーニング「へうげもの」
とうとう利休切腹しました。ひさしぶりに漫画見て泣きました・・。
「人生ここに七十年。えい、えい、えい! この宝剣で祖仏もわれも、
ともに断ち切ろうぞ。
私はみずから得具足の一本の太刀を引っさげ、いま、まさに我が身を
天に抛つのだ。」
深い~。また泣けてきた・・。

「茶聖」は「ちゃせい」ですね。
千利休の弟子「山上宗二(やまのうえそうじ)」も茶聖と呼ばれるみたいですね。
「へうげもん」での宗二の死も凄まじいです。

ちなみに、
中国では、陸羽(Lu-yu)(733~804)が有名です。
お茶の世界では聖典ともいうべき世界初のお茶の専門書『茶経』を完成させました
字鴻漸、競陵(今の湖北天門)人。
著名茶學家。茶神、茶聖、茶王、茶仙、茶祖と色々呼ばれます。
茶學家以外に、
陸羽はまた詩人、書道家、史学家、地学家と文学家でもあります。
お茶のバイブルである「茶経」の事があまりにも有名すぎるので、
お茶以外の陸羽は意外と知られていません。
北宋の梅尭臣が「自従陸羽生人間、人間相学事春茶」と、
陸羽の中国茶に対する貢献を評価していました。


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編集日時:2009/3/10 21:36:53回答日時:2009/3/10 20:09:03
質問した人からのコメント

回答ありがとうございます!!やっぱりはっきりした意味を知るのは難しいそうですが、frogman03544さんの回答とても参考になりました。
「小松茂美:利休の死」の解釈はぐっと来ました。「茶聖」の読みや「茶経」の解説もありがとーございます。
コメント日時:2009/3/14 15:01:01







by jikansouko | 2013-03-11 22:30 | 今の時間