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 現在・過去・未来・・・いつの間にか溜まってしまった消えた時間。ここは時間の倉庫です。  


by 下町古娘

①おミッちゃん物語

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「な~~にやってんだか~おミッちゃんは。。。」と言うのは認知症歴13年の我が母の口癖です。
認知症になって時々回線が繋がる時に自分の不甲斐なさへのつぶやきなんでしょうね。

現在93歳、スカイツリーが目の前の新築の個室。特養開所の6月から入れて、うれしや~~と
思ったのもつかの間波乱万丈な幕開けとなりました。


おミッちゃんは余り氏素性が分かりません…赤ちゃんの時に、当時シングルマザーで…
(たぶん)奔放なお母さんが、大きな問屋さんの後妻さんに入るのに、自分の弟に預けたようです。

弟さんは粋な人で、浅草の舞台装置のお仕事をしていてお妾さんも居たそうです。
経済的には豊かに育てられ「子供の世界でも物を上げると、君臨出来る」と言う彼女の哲学の
種が育ったんですね。

大正6年生まれですから、教育においてそんなにうるさく無かったんでしょうね~母は小学校迄で
お針の学校に行かされたそうです。

小さい時から一人のおばさんが来て、七五三の着物を作ってくれたり色々してくれたけれど自分の
母親とは知らなかったそうで、ただ『煩いおばさんだな~」って思っていたとか。

そのおばさんがお針の学校に入れてくれたと多くは語らない人でしたが、たまに雄弁な時に話して
くれました。

15歳くらいの時におばさんが危篤で呼ばれて、母親だと聞かされたけれど『余り、大した感情は
湧かなかった』と言っていました。

そして彼女の波乱万丈は始まります。。。続く
by jikansouko | 2010-08-27 11:11 | 愛物語