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時間倉庫

skydoor.exblog.jp

 現在・過去・未来・・・消えた時間。ここは時間の倉庫です。  

カテゴリ:物語(kako作)( 8 )

虹の端から糸を引っ張り出して少女が帽子を編んでいる。

綺麗な虹色の帽子が編み上がる。

少女は帽子に
「さあ…飛んでお行き」

と言うと綺麗な白い羽根が生えて空の彼方に消えて行った。
次から次に虹色の帽子は世界中に飛んで行った。
虹が全部なくなると、雨が降ってきて又新しい虹が空にかかった…

地球は虹色の帽子をかぶった老人がどんどん増えて行った。

子供はもう生まれなくなって…
世界はボケボウシをかぶった老人だけになってしまった!

宇宙船から見た地球は…
虹色だった❤︎

あれっ…天国?
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by jikansouko | 2014-12-28 02:40 | 物語(kako作)
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おはようございます!
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師走も押し迫ってきましたが・・・今日は満月です!

月と太陽の黄経差が180°となる日。天文学的満月。旧暦の十五夜とは一致しないことが多い・・・だそうです。

なんとなく作ってきた自分のキャラクター、今一ピンときませんけど・・貯まりました^^

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by jikansouko | 2013-12-17 07:16 | 物語(kako作)
インディアン嘘つかない   Kako作( アンテローブキャニオン You Tube )
 


タッ君はすっごく頭に来ています。今日もゲームの点数が0になっていました。
最近学校から帰ってパソコンゲームを開くと昨日までの点数が消されているのです。

「ママ、僕の点数消したでしょ!」

「ママが消すはずないでしょっ・・・ちゃんと保存しておかなかったんじゃないの?」

「したよ~、昨日も一昨日も、その前の日もちゃんと・・・」

タッ君は口を尖らして、ママに抗議しました。でも本当にママではないみたいです。

 ママは下着の会社の静岡の支店長さんになったので静岡のママのお家の傍に引越してきたの
です。
ママは毎日忙しくって、お家で絵のお仕事をしているパパとタッ君は何時も仲良くお留守番を
していました。
でも静岡に来てからパパとママは喧嘩をすることが多くなりました。半年前に、パパは東京の
おばあちゃんの家に行ってしまって、タッ君とママと柴犬のポーとシャムネコのフウの4人家族になっていました。それとママのおばあちゃんが夕方何時も来てくれます。

パパはお仕事で忙しい時タッ君が一人で遊べるように、パソコンでゲームを創ってくれました。

タッ君のパソコンはパパの半分ぐらいでノート型と言うもので、パパとつながっていて良く対戦していました。
パパがお別れの時、スイッチの入れ方とボタンを作って置いてくれました。タッ君は泣いてパパにしがみついて

「東京に一緒に行く~」

とママを困らせましたが

「タッ君が一人で東京に来られる位大きくなったら、パパの所で暮らしていいよ!」

とパパがインディアンのお人形のキーフォルダーの付いた鍵をくれました。

「約束だよ・・・」

くしゃくしゃの顔でタッ君はパパと握手しました。

「インディアン嘘つかない!」

パパもタッ君と同じくらいくしゃくしゃの顔で言いました。


タッ君は、明日は絶対保育園を抜け出して犯人を見つけてやるぞと、心に誓いました。
次ぎの日タッ君は、本当に保育園を抜け出して、タッ君しかは入れないお台所のフウの出入り口から自分の部屋に入り、本を出して置いた本箱のカーテンの中に隠れました。

暫く覗いていましたが、なんだか眠くなって来ました。

『寝るもんか』

タッ君は、目をパチパチさせて大きく見開きました。学校のお昼のサイレンがなると、突然パソコンが立ち上がりました。スイッチの所に何かがいます。
キーボードの上をポンポン跳ねながら、タッ君のゲームを出しました。そして何度も跳ね上がりながらタッ君の点数を消しています。

 「お前だな~・・・僕のゲームで悪さしているのは!」

バサッと両手をかぶせて捕まえました。

虫かなっと思いながら指の隙間から覗いてみると、向こうもこっちを見つめてめています。何処かで見た物です。タッ君は、

「あっ」
と叫びました。

小さな虫みたいなやつは、タッ君のパパが家を出る時タッ君にくれたキーホルダーについていたインディアンの少年でした。
石で削った顔と本当の跳ね飾りをつけた、とてもよく出来た人形です。
でも彼は今、生きていて、タッ君の手の中で暴れています。声が聞こえました・・・

「はなせよ~苦しいよ~」

日本語です。

「逃げないか!」

「逃げない、逃げない・・・タッ君のパパに頼まれたんだよ!」

パパと言う言葉にタッ君は、思わず手を開きました。

「僕のパパに頼まれたって・・・ほんと?」

お人形は跳ね飾りを直しながら

「そうだよ・・・パパがタッ君に会いたいって!僕に連れてきてほしいって・・・」

タッ君もパパにとても会いたかったのです。

「パパは東京だよ・・・遠いいし、ママは、もう会えないって、言ってた・・・」

「タッ君は、それで良いのかい?」

「ヤダヤダ、パパが居ないとママはお仕事で僕と遊べないし、ママでは男の遊びが分からないんだ」

な~んて、タッ君は生意気な事言っています。

気が付くとタッ君はインディアンの少年と同じ大きさになっていました。インディアンの少年と手をつないで、タッ君のパソコンの中に入って行きました。

なんだかゼリーの中に入っていくような気持ちでした。何時もインディアンの少年が乗っている小さ
な馬の後ろに乗せてもらいました。タッ君が何時もパソコンゲームの中で見ている景色です。

赤茶けた曲がりくねった岩の下の道を進みました。今まで見た事のない不思議な場所でした。
時々光が風の様に流れて来ます。平らで無い道を馬は浮かんでいるように歩いています。

「ここは、昔川底だったんだよ・・・」

「フーン、今は水は流れないの?」

「雨がたくさん降るとあっという間に川になって、流されてしまうよ」

タッ君は不安になりました。ゲームでやっている時はこんな気持ちになった事はありませんでした。

「流されたら、どうなるの?」

「もちろん、死んじゃうに決まってるさ」

と言ってインディアンの少年は笑いました。

「でも、又生き返るよね!」

タッ君は他のゲームで何時も兵士を殺していました。でも痛くも哀しくもなくて、後から後から同じものが出てきます。
少年は今度はバカにしたように笑いました。

「死んだら、人間の身体はハゲタカのエサになってなくなっちゃうんだよ」

タッ君は自分がハゲタカの鋭いつめに押さえつけられてとがった口で食べられるのを想像して恐くなりました。
その時急に雷がなってドドド~と雨が降ってきました。

「大変だ・・・ここからだと上に上がれない・・・」

少年は真っ青になりました。今来た道の方からゴーっと音がして水が勢い良くこちらに向かってきました。

「たすけて~」

タッ君は水に飲まれて叫びましたが口に水が入ってボコボコ言っただけです。

「パパ・・・パパ・・・」


タッ君は目をさますと眼の前にパパと泣いているママが居ました。

「パパッ~!助けてくれたんだね」

叫んでパパに飛びつきました。

タッ君が保育園から消えて見つからないので、皆で大騒ぎだったのです。ママはパパに連絡してパパは大急ぎで新幹線に乗って静岡のお家に来たのです。
鍵は閉まっているのでタッ君がお家の中の小さな本箱の中で寝ているとは誰も思っていませんでした。
パパはキーホルダーのインディアンの少年が本箱にはさまっていたので直ぐ分かったのです。

タッ君はしかられられませんでした。そしてママはお仕事を変えて、東京のパパのお家でおじいちゃんもおばあちゃんもポーもフーも一緒に暮らすことになりました。

タッ君は死ぬ事は恐い事だと本当に思いました。パパにもママにもポーにもフーにも東京のおじいちゃん、おばあちゃん、静岡のおばあちゃんやお友達達と絶対会えなくなるということが分かったからです。
by jikansouko | 2011-04-18 20:36 | 物語(kako作)
 「時差介護」 
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by jikansouko | 2011-02-28 19:58 | 物語(kako作)
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by jikansouko | 2011-02-28 15:15 | 物語(kako作)
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by jikansouko | 2011-02-28 15:11 | 物語(kako作)
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ナメクジはカタツムリが羨ましかった

キラキラしたお家といつも一緒で雨でも平気

嵐の後に森の中に綺麗な貝殻が落ちていて

ナメクジはカタツムリになりました

春になってナメクジは楽しそうに飛ぶ蝶に会いました

「羽根がほしいな~!」

「空を飛んでみたいな~♪」

黒い蜘蛛がやって来て「約束したら蝶になる魔法を教えるよ!」

1日1匹蝶を蜘蛛の糸に連れてくる約束でした

蝶の仲間になったナメクジは毎日約束を守りました

沢山の仲間を裏切って、沢山の命を蜘蛛に与えました

仲間はどんどん減って、自分の家族しか残っていません

さて、どうしよう蝶になったナメクジは悩みました

蜘蛛は木の上からまだかまだかと糸を揺らします

蝶になって楽しかった・・・

最高な美と最高なステイタスを手に入れ

愛する蝶に出会って、子供達もたくさん生れました

蜘蛛はどんどん近付いてきます

ある日ナメクジは毒を飲み込んで蜘蛛の所に行きました

ナメクジが蜘蛛に食べられて、蜘蛛は毒で死にました

ナメクジの子供達は蜘蛛の居なくなった平和な森で

静かな平和な毎日を暮らしました

ナメクジは自分の夢みる世界で生きる事が出来た・・・

だから、これしかなかった・・・これで良かったと消えて行く自分を

感じながら、心から思ったのです
by jikansouko | 2010-12-16 21:00 | 物語(kako作)
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今まで地を這っていた霧はスーッと何処かに消えて行った。満月に近い月は真上にあり、女 の顔に深い陰影を作っている。
 全てが青と黒の世界だった。回廊は奥へ奥へと続いている。少し狭くて上り坂だった。ほんの僅かな段差もくっきりと青と黒で対比して、縞模様の中を女の白い裸足が蛇の様ぬらりぬらりとに進んで行く。
 白く透き通ったドレスは大きく開いた胸元の鎖骨にも黒く深い影を入り込ませ、亜麻色に染めた艶の無い髪が痩せた女のバランスを保つように重く後ろに流れていた。


 女は思い出していた。ある時男は突然
「死んでほしい・・・・・・」
とつぶやいた。
二人でワインを傾けて幸せな夕餉の時間の筈だった。
「なにそれ・・・・・・冗談?」
相手の顔を見つめながら、自分の口が少し歪んで唇が震えているのを感じていた。
「あぁ・・・冗談さ・・・」
と言って男は目をそらした。
 

 回廊は少し広くなった。両脇の柱の影が黒く太く、次から次へと女を襲ってくる。女はそれから逃げるように小走りに走った。なおさら影は速度を速めてあとからあとから追って来る。女は諦めたように止まった。肩でを大きく喘ぎ苦しそうだった。


 口から熱い物が身体の中に入って行く。苦しかった・・・痛かった・・・胃の奥から胃液が逆流して食道と喉を焼いた。まぶたが痙攣して背筋に冷たいものが走り、冷ややかな汗が額に
噴出して、喉が粘りついた。声が出ない・・・・・・女は絞りだした。
「女なの・・・」
男は黙って席を立った。さっきまで男は優しかった。何時もと変わらず
「美味しいね~」
と彼女の手料理を食べていた。
何も変わっていなかった。窓の外は青く、眼下の街並みは黒い触手の様だった。 何処からかオレンジ色の蝶がひらひらと鷹揚に羽ばたいて窓から入ってきた。 その時全てが変わった。
 艶の良いオレンジ色の唇が動いた。蝶と思っていたのは男の唇だった。

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 回廊は大きく曲がって急にだだぴろい空間になった。全てが青く、まるで海の様な広い所を細くて長い影を引きずりながら進んで行く。すると花模様の輪郭の手摺に囲まれた小さな広場に出た大小の花の形の影が進むに連れて、女のドレスは影を映して花模様になっていた。


 女は、パウル・クレーが好きだった。Oデパートの展覧会会場で、デパートが開店と同時に飛び込んだので、人も疎らで好きな絵をのんびり楽しむ事が出来た。
 大きな羽根を背負った天使の絵を長い事眺めていた。はにかみやな彼女の少女の頃に似ている。
 少女時代は暗くてあまり良い思い出は無かった気がする。でもこの絵の天使は、淡いピンクとクリーム色で幸せそうに思えた。
「僕も、この絵好きだな~」
振り向くと長髪の細面の少年が立っていた。
「クレーお好きなの?」
その時は若いのに珍しいと思った。
「色の変化と音楽が聞こえてくるような、動きが好きなんです」
クレーは音楽家でもある。そう言われると
「この天使も何か唄っているように思えてきたわ・・・」
少年はファ~ッと笑って、髪を掻き揚げた手が美しかった。その後二人で見た絵を、彼の感性で説明してくれた。
「絵の勉強をしているの?」
「ええ、アルバイトしながらだからちょっときついけど・・・グラフィックデザインの勉強してるんです・・・デザイナーになりたいんです。」
目を輝けせながら語った。
「素敵な感性をしているから、きっとなれるわ・・・」
 暫くして二人は一緒に住み始めた。男は18、女は25だった。
 水商売をしながら女は20年支えてきた。大変だったが充実した日々であった。守って守って飛び立たせた・・・
「これからは、僕が守るよ・・・約束するよ」
と男は優しく言った。
仕事をやめて、女は満たされた心で男の帰りを待っている。そんな日々が2年間続いていた。

 女は席を立った男の背中に
「約束は・・・」
と言葉を投げた。
「ばばぁが・・・」
小さくつぶやいて、男は静かに寝室のオレンジ色のドアノブに手をかけた。 静かな時間がどれくらい過ぎただろう。部屋の中でクローゼットや戸棚を開ける音、パタンとトランクを閉める音が聞こえた。
 この2年間女は幸せだった。何時も彼の優しさの裏に張り付いた暗闇を気づかないように、芽を吹き出さないように暮らしてきた。1度として揉めた事はなかったが、彼のもう半分が住んでいる世界に踏み込んだことはなかった。
 彼の周りで流れる風でよかった。何日帰らなくても帰ってきた時は、朝に見送った時と同じように迎えた。彼が目の前に居る時だけが女の生きている時間だった。
 知らない内に女の中で創られた回廊の中で時間は流れていった。女は立ち上がると、しっかりした足取りで台所に歩いて行った。
 
 
 女はフーッと息を吐いた。螺旋が終わると回廊は真っ直ぐ伸びて遠くに終りの点がぼんやりと見える。足はなんだか軽くなって、どんどん進むと青いドアーが見えてきた。
 近づくとオレンジ色のドアノブが見える。女はドアの前で躊躇する事無く静かにドアを押した。中は真っ暗だった。暗闇の中に溶け込むように女は入っていった。
 開け放ったドアから青い光が部屋の中を四角く照らている。その中でオレンジ色の蝶が細身の包丁で床に突き抜かれて、かすかに羽根を動かしていた。
 

 何処からか天使の歌声が聞こえてきた・・

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                  パウル クレー作「忘れん坊の天使」
by jikansouko | 2010-12-16 16:51 | 物語(kako作)

by 下町古娘